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気になる子どもの特性を「長所」ととらえて接する
●ADHD(注意欠如・多動性障害)の子ども
特性 衝動性が高く、多動
↓
長所 思い立ったら即行動
多動のエネルギーをうまく生かして、興味のあることに結び付けてい
くとよいでしょう。好きなことへの集中力は非常に高いです。たとえば、
虫が好きなら、すべて虫をテーマにする。漢字でも、虫の名前が出て
くる問題にしたり、算数でも虫が出てくる計算の文章題にしたりなど。
本人の好きなことを中心に置くと、取り組み方が違ってくると思います。
また、どうしても動いてしまうので、10分集中したら動くような働
きかけも効果的です。必要な感覚が満たされると落ち着き、次の10分
に向かうことができます。
コツコツやるのは苦手なので、短い時間で集中して、「できた」「でき
た」を積み重ねていくと、楽しく学習できると思います。
●ASD(自閉症スペクトラム障害)の子ども
特性 いつもと違うことが不安、こだわりが強い
↓
長所 同じことを見事に再現できる、こだわりを生かす
ASDの子どもは見通しを持っていて、それと違うことが起こるのが
とても怖いのです。「いつもと同じ」が安心します。柔軟に思考できな
いため、急な変更がとても苦手で、気持ちや行動を変化にフィットさせ
ていくことにエネルギーを必要とします。「いつもと違う」ことが不安
なので、「いつもと同じ」にこだわるわけです。
でも、「いつもと同じにこだわる」ことは長所でもあって、彼らは一回学習したルーテ
ィンの活動は、ものの見事に丁寧に再現できます。こだわるからこそ、学習が積み重
なっていきます。こだわりをうまく生かすと、パターン学習でいろいろなことを学べる
と思います。ただ、応用するのは苦手です。
苦手は責めずに支援する、強みを生かすという心構えで接すると、教える側も、教
わる側もラクになるのではないでしょうか。